灘伏見 2026.4.18-19

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中世〜近世

🗾 伏見のMAP ― 御香水と船宿の街

伏見七ツ井、三十石船の港、蔵元の位置。

伏見マップ

伏見ふしみは京都市南部に位置し、桂川かつらがわ宇治川うじがわ木津川きづがわが合流して淀川よどがわとなる水郷地帯にある。豊臣秀吉が伏見城を築いた1594年以降、城下町として発展し、酒造業も飛躍的に成長した。

桂 川 宇 治 川 淀 川 ⛵ 三十石船ルート → 大阪天満橋 伏見港 (京橋口) 伏見城跡 (指月山) 御香水 名水 石井 竹中井 白菊井 春日井 常磐井 鳥涌井 :伏見七ツ井 :御香水 月桂冠 1637年〜 黄 桜 1925年〜 玉乃光 1673年〜 英 勲 齊藤酒造 招 徳 1645年〜 松本酒造 澤屋まつもと :主要蔵元 :三十石船ルート N ↑

伏見の水系

伏見は伏流水ふくりゅうすいが豊富で、「伏水ふしみず」の語源とも言われる。地下には醍醐山系・東山連峰からのミネラルを含んだ軟水が流れ、硬度は約40〜70mg/Lと灘の宮水に比べ格段に低い。この軟水なんすいは発酵をゆっくり穏やかに進め、まろやかまろやか柔らかいやわらかい女酒おんなざけ」と称される酒質を生む。

御香水と伏見七ツ井

御香水ごこうすい御香宮神社ごこうのみやじんじゃ境内に湧く名水で、864年(貞観6年)に「芳香ほうこうを放つ水が湧き出た」として清和天皇より「御香宮」の勅額を賜ったと伝わる。1985年に環境省「名水百選めいすいひゃくせん」に選定。

江戸時代、伏見には「七ツ井ななつい」と呼ばれる7つの名水が存在した。石井・竹中井・白菊井・春日井・常磐井・鳥涌井・御香水がそれで、各蔵元が独自の井戸を持ち水質の差で酒の個性を出していた。

三十石船と伏見の水運

江戸時代、伏見から大阪天満橋まで三十石船さんじっこくぶねが定期運行していた。積載量約30こく(5,400リットル相当)の小型船で、旅客・貨物を淀川経由で輸送。酒樽も大量に積まれ、伏見の酒は大阪・江戸へと広まった。片道約12〜15時間の行程であった。

主要蔵元一覧

蔵元名創業年代表銘柄特記事項
月桂冠げっけいかん1637年(寛永14年)月桂冠・鳳麟世界最大規模の清酒輸出量、資料館「月桂冠大倉記念館」設置
黄桜きざくら1925年(大正14年)黄桜・辛口一献かっぱカッパのキャラクターで知名度高い。黄桜カッパカントリー開設
玉乃光たまのひかり1673年(延宝元年)玉乃光・純米吟醸1964年に純米酒の復活宣言、純米造り一本化を早期に実現
英勲えいくん(齊藤酒造)1895年(明治28年)英勲・古都千年京都府産米にこだわり、吟醸造りに注力
招徳しょうとく1645年(正保2年)招徳・純米大吟醸じゅんまいだいぎんじょう伏見の老舗、小規模蔵として品質重視
松本酒造まつもとしゅぞう1791年(寛政3年)澤屋まつもと宇治川近くの美麗な煉瓦蔵で有名、農口杜氏との縁

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